アルフレッドノーベル
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アルフレッドノーベルは1833年にスウェーデンに生まれた。
生まれた当時、父親が破産している環境だったが、父親はその後単身ロシアに渡り事業で成功を納める。
後にアルフレッドノーベル自身も手伝うことになるこの事業とは、ロシア軍を相手にした機雷の製造・設置だった。
当時のロシアはクリミア戦争の真最中で軍から大量の注文を受け事業は大成功するが、戦争終結後は注文はなくなり、父親は再び破産してしまう。
そして、1855年アルフレッドノーベルはニトログリセリンの存在を知る。
爆薬の一種ニトログリセリンは扱いが難しく、当時思うように起爆させる事が難しかったのである。
そこでアルフレッドノーベルは起爆装置を開発1962年に水中爆破実験に成功し、翌年にはスウェーデンで特許を取得する。
しかし翌年、爆発事故で弟のエミールが死亡するという悲劇に見舞われる。
ちょっとした衝撃で爆発してしまうニトログリセリンを改良すべくアルフレッドノーベルは実験を重ねる。
そして1866年に安全に運搬でき、爆発も容易なダイナマイトを開発する。
これにより、油田開発やトンネル工事などの作業効率は格段に進歩し、アルフレッドノーベル自身も油田の開発で巨万の富を得る。
しかし一方で、戦争で利用され死の商人とも呼ばれるようになった。
1896年、アルフレッドノーベル脳溢血で死去。
亡くなる前年の1895年、ノーベル賞樹立に関する遺言書を残す。その内容には、自分の発明が戦争に使われていることへの悲しみがつづられていた。
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