心原性脳塞栓症
>>>心原性脳塞栓症に関する本はこちらから<<<
脳卒中の病状の１つである心原性脳塞栓症とは、脳以外の場所、つまり心臓の中などでできた血のかたまり（栓子）などが、血流にのって流れ着いて脳の血管につまってしまったものです。
血管がつまる点は脳卒中の病状の一つである血栓症と同じですが、流れてくる大きいゴミのようなものがしばしば太い動脈がつまってしまい、よって重症な脳梗塞を起こすことが多い。なぜそのような血のかたまりができてしまうのでしょうか。
私達がケガなどをすると出血しますが、しばらくすると血が止まります。これには体の中のいろいろな機能が作用して出血を止めるのですが、その1つに、血液の中に自ら固まろうとする成分があり、血が固まることで止血するという作用があります。これを凝血作用といいますが、この凝血作用が心房細動という不整脈などのなんらかの異常ありますと、出血していなくても心臓の中で発生してしまうことがあり、血のかたまりができてしまうのです。
流れてきて栓をするようにつまりますので、多くの場合突然に脳卒中である心原性脳塞栓症の症状が出現します。これもやはり大脳に起こりやすく、大きい場合は強い片麻痺と意識障害を起こしてしまうのですが、小さいものでは全然気づかないこともあります。脳卒中の中でも心原性脳塞栓の原因としてもっとも重要なのが不整脈（心臓の異常による脈の乱れ）、特に心房細動と呼ばれるタイプの不整脈。他に心臓弁膜症で人工弁を入れている状態や、心筋梗塞などが原因となることがあります。
>>>心原性脳塞栓症に関する本はこちらから<<<
